変形性股関節症について

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髙田 章史上級Conditioning Coach

皆さん、こんにちは!

本日のコラムは髙田が担当します。

 

私はコンディショニングコーチとして

R-bodyで働いて12年になりますが、

以前は医療機器会社で営業の仕事をしていました。

 

扱っていたのは人工関節。

 

人工関節とは、

変形性関節症などで、

骨の先端にある潤滑油のような役割を持つ軟骨がすり減り、

骨同士がぶつかり合って、

痛みが生じるようになった関節に対して、

人工関節置換術という手術を行って

関節の代わりとして働くインプラントのことを言います。

 

肩や肘、股関節、膝関節など様々ありますが、

圧倒的に症例数が多いのは

体重がかかる股関節と膝関節です。

 

人は常に重力という負荷がかかる環境下で、

2足歩行で生活する生き物ですので、

やはり腕よりも

脚にかかる負荷の方が大きいわけですね。

 

特に股関節は、

上半身と下半身を繋ぐ関節で、

体の中でも重要な関節です。

 

 

歩行時には体重の2〜4倍程の

負荷がかかるとも言われています。

階段の上り下りの際には

歩行よりも大きな負荷がかかってきます。

 

股関節に不具合が起こる原因は様々あります。

 

例えば・・・

股関節の周りには様々な筋肉が存在し、

関節を支えてくれています。

 

 

これらの筋肉の筋力低下が起こることで、

体重がかかる股関節への負荷は高くなります。

 

また、下図のように体幹の機能が低下し、

骨盤が前傾位にあることでも

股関節は最適なポジションでなくなり、

股関節にかかる負荷は高くなります。

 

 

他にも、足首の可動域が悪く、

膝が内側に入りやすくなることで、

大腿骨という太腿の骨も内側に入り、

股関節に負担がかかることもあります。

 

 

このように、筋力低下や姿勢、動きの悪さによって、

股関節に負担がかかってくるわけです。

逆に言うと、適度にカラダを動かす機会を作り、

根本原因となる筋力を維持・向上したり、

姿勢や動きを整えるコンディショニングを行うことによって、

これらを未然に防ぐことができるのです。

 

もし人工関節の手術をした人であったとしても、

適切な姿勢や動作を獲得することによって、

関節にかかる負担を減らすことができたら、

その後のライフパフォーマンスに良い影響を与えてくれます。

 

かの有名なプロゴルファー、ジャック・ニクラウスも

人工股関節置換術をした後、

プロとして大会に出るなどキャリアを積んでいました。

 

Exercise is medicine.

 

是非一緒にコンディショニングで

ライフパフォーマンスを維持・向上していきましょう!

 

END.2021.08.17

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