自律神経〜命を支える仕組み④〜

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山口 和希Conditioning Coach

みなさんこんにちは。
美術館巡りが趣味の山口です。

 

先日、国立新美術館に
大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ』展を見に行ってきました。
音や光や風を通じて、
身体の感覚を揺さぶる圧巻の展示会でした。

人間の自律神経も交感神経と副交感神経を行ったり来たり、
ゆらいでいるからこそ安定傾向になれます。
どちらかに偏らないことが大切ですね。

ということで自律神経シリーズを今回もスタートしていきます。

 

今回は自律神経シリーズの
心臓と血管についてになります。

 

【心臓】

心臓は握り拳ほどの大きさで約300gあり、
血液を送り出す拍動性のポンプです。

 

肺から流入する新鮮な血液は、
左心房を経て左心室に入り、左心室の収縮により
全身の全身の組織に送り出され、
全身の組織から戻った血液は右心房を経て右心室に入り、
右心室の収縮によって肺へ送り出されます。
このように血液は循環しており、
心臓のポンプの機能が生命維持にかかません。

 

【血管】

血管にはさまざまな種類があります。
大動脈は心臓から全身に向かって酸素と栄養を運ぶ主要な動脈であり、
これがさまざまな分岐を経て末梢組織に至ります。
毛細血管は微小な血管で、
組織や細胞に酸素や栄養素を供給し、老廃物を回収します。
一方、静脈は酸素が使い切られた血液を心臓に戻す役割を果たしています。
この循環系を通じて、体内のあらゆる部位に必要な物質が供給され、
不要な物質が排除されます。

次に、自律神経に焦点を当ててみましょう。
自律神経は交感神経と副交感神経から構成され、
それぞれが臓器や血管の活動を調整します。

交感神経:
ストレスや興奮時に優位になり、
心拍数の増加や血圧の上昇などを引き起こします。
これにより、エネルギーを提供し、生存に必要な反応を促進します。

副交感神経:
リラックスや休息時に優位になり、
心拍数や血圧を安定させ、
体を回復させる役割を果たします。

 

心臓のリズムと連動

心臓は電気信号によって制御され、
心臓のリズムを司るのは
洞房結節(心臓のリズムを生成する「リズムメーカー」のような構造)です。
自律神経がこの洞房結節に影響を与え、
心臓のリズムや拍動を調整します。

 

ストレスと自律神経

慢性的なストレスや緊張は、
交感神経の活性化を引き起こし、
これが持続すると心臓に悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、高血圧や不整脈などがストレスとの関連性が指摘されています。

 

心臓の病気と自律神経の異常

心臓病や不整脈は、自律神経の異常が関与することがあります。
例えば、交感神経が異常に活性化されると、
心臓の不規則な鼓動や拍動が生じることがあります。

総じて言えるのは、心臓と自律神経は緊密に連携し、
様々な生理学的状態に応じて調節されているということです。
バランスが崩れると健康に悪影響が出る可能性があるため、
生活習慣やストレス管理が重要です。

 

次回は、
自律神経シリーズの皮膚循環と骨格筋循環についてです。
乞うご期待!

優しい自律神経生理学〜命を支える仕組み 鈴木侑子【編著】

 

END:2024.01.12

 

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