筋膜リリースって何?
小川 優翔
みなさま、こんにちは!
本日のコラムは小川が担当します!
■ 今、どんな姿勢ですか?
首の位置や、肩の位置。
猫背や反り腰など。どんな姿勢で今、コラムを読んでいますか?
さまざまな姿勢の方がいると思いますが、今日は「筋膜」という観点からコラムをお伝えいたします!
■ 筋膜とは?
「筋膜(きんまく)」とは、皮膚の下で筋肉を包み、全身を立体的に結びつけている薄い膜のことです。
皮膚の真下に位置しており、筋肉・骨・内臓・神経にまで張り巡らされ、全身を覆い尽くしています。
筋膜のつながりを体系的に整理した概念として知られているのが、トーマス・マイヤーズ氏が提唱した「アナトミー・トレイン(Anatomy Trains)」です。
これは、筋膜が「筋肉ごと」ではなく「ライン(線)」として全身を連続的に結びつけていることを示した理論で、姿勢や動作の分析に非常に役立ちます。
たとえば、足裏からふくらはぎ、もも裏、背中、首、頭頂までをつなぐ「スーパーフィシャル・バックライン(SBL)」は、前屈や猫背姿勢に大きく関わっています。
具体的に言えば、頭頂部の硬さが背中全体の張りや不調につながっている可能性があるのです。
■ 「筋膜リリース」とは?
筋膜は、ストレスや姿勢のクセ、長時間の同一姿勢によって、滑走性(すべりの良さ)を失っていきます。
この状態になると、筋肉の動きがスムーズに動かなくなり、「肩が重い」「背中が張る」「動きがぎこちない」といった不調を感じやすくなります。
そこで行うのが筋膜リリースです。
「リリース=解放」という言葉の通り、固まった筋膜のねじれや癒着を“ほどく”ように整えることで、筋肉や関節の動きをスムーズに戻していきます。
リリースは、フォームローラーやボールを使ったセルフケアでも可能ですし、ストレッチや呼吸を組み合わせることでさらに効果を高められます。
■ 猫背や巻き肩に関わる「アームライン」
特にデスクワークの方やスマホ時間が長い方に多いのが、巻き肩・猫背の姿勢。
この状態には、アナトミートレインでいう「アームライン(Arm Lines)」が深く関係しています。
アームラインは、胸・肩・腕・手をつなぐ筋膜の連鎖で、特に「フロント・アームライン」が硬くなると、肩が前に引っ張られやすくなります。
胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)や上腕の筋膜が縮まることで、肩甲骨が外に広がり、猫背姿勢を助長してしまうのです。

■ 改善エクササイズ:筋膜リリースで整える!
ここでは、巻き肩・猫背の改善におすすめのセルフ筋膜リリースを紹介します。
① 胸(大胸筋・小胸筋)のリリース

壁にソフトボールorテニスボールを当て、胸の前面をゆっくりと転がします。
肩の前側〜鎖骨の下あたりを、1か所につき2分。
② 上腕(上腕二頭筋)のリリース

フォームローラーを使って、上腕の前側をゆっくり転がします。
肩の付け根〜肘までを広くほぐすイメージで。
まずはアームラインの筋膜をリリースすることで猫背、巻き肩を修正してみましょう!
■ まとめ:動きやすいカラダは「筋膜を理解する」ことから
筋膜リリースは、単なる“ほぐし”ではなく、カラダ全体のつながりを取り戻すケアです。
固まった部分を解き、正しい動きを再学習することで、猫背や巻き肩などの姿勢も自然と改善していきます。
R-bodyでは、こうした「筋膜 」までも整えるプログラムを提供しています。
もし今、少しでも姿勢が崩れていることに気づいたなら——
今日からさっそく、“動きやすいカラダづくり”を始めてみましょう。
END:2025.11.21
ーーーーーーーーーーーー
店舗情報について
大手町店:https://r-body.com/wordpress/center/otemachi/
柏の葉店:https://r-body.com/wordpress/center/kashiwanoha/