女性ホルモンの変化とコンディショニング——女性の健康検定で整理できたこと
今井 陽子Conditioning Coach
みなさま、こんにちは。
今回は、今井がコラムを担当いたします。
今年も残りわずかとなり、街には冬の空気が満ちてきました。
忙しさと寒さが重なるこの時期は、カラダの変化も感じやすくなりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
先日、公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会が実施する「女性の健康検定」を受験しました。
R-bodyでは日頃から多くの女性のお客さまと向き合っていますが、改めて“女性のカラダを科学的に理解すること”の重要性を感じた機会でした。
資格の取得が目的というよりも、これまで経験として感じてきたことを、エビデンスに基づいて整理するための学び直しでした。
特に、40〜60代の女性のカラダに起こる変化は、加齢だけでなくホルモンの変動が深く関わっており、その理解こそが適切なコンディショニングにつながります。
女性ホルモンの基礎知識——変化の“背景”を理解する
女性のカラダは、主に エストロゲン と プロゲステロン の2つのホルモンによって調整されています。
エストロゲン（卵胞ホルモン）
・子宮内膜を厚くして妊娠の準備を整える
・乳房の発育など女性らしい体づくりに関与
・肌のハリ・つや、骨量、血管の健康を維持
・コレステロールバランスを整え動脈硬化を予防
・脳の血流を増やし、認知機能にも良い影響
プロゲステロン（黄体ホルモン）
・子宮内膜を着床しやすい状態に整え、妊娠を維持
・体温を上げ、排卵時期の目安となる
・子宮内膜の増えすぎを抑えて子宮体癌を予防
40代後半から50代にかけて、特にエストロゲンが急激に減少し、更年期症状が起こりやすくなります。
① 精神的症状
・うつ気分、イライラする、不安感
・不眠
・動悸（ドキドキ）、パニック感
・疲れやすい、無気力
・外出できない、人に会いたくない
・判断力、集中力の低下
②身体的症状
・肩こり、腰痛、関節痛
・頭痛、頭重
・めまい、耳鳴り
・ホットフラッシュ（のぼせ、ほてり、多汗）
・かゆみ、乾燥などの皮膚症状
・膣炎（おりものが増えるなど）、性交時の痛み
・食欲不振、吐き気、便秘、下痢
・冷え
この“背景を理解しているかどうか”が、日々のコンディショニングの質を左右します。
ホルモンの変化は止められない。でも、対応できるカラダはつくれる。
ホルモンの分泌自体をコントロールすることはできません。
しかし、ホルモン変化で影響を受ける 「動きの質」や「姿勢」「負担のかかりやすい部位」 は、運動によって整えることができます。
更年期にみられる肩こり・腰痛の多くには、
・カラダの使い方
・筋力の低下
・関節の可動域の変化
など、日常動作に関連する要因が含まれています。
R-bodyでは、痛みがある部位だけを見るのではなく、“なぜそこに負担がかかっているのか” を動作評価によって明らかにし、その方の状態に合わせて運動を処方します。
これは、トップアスリートのサポートで培ってきたスポーツ医・科学の知見を、一般の方のライフステージにも応用したものです。
女性の健康に寄り添うコンディショニング——R-bodyでできること
女性のライフステージは一人ひとり異なります。
ホルモン変化のタイミングや症状の出方もさまざまです。
だからこそR-bodyでは、画一的なプログラムではなく、
「その方のカラダの状態」 をもとにコンディショニングを提供しています。
具体的には、
・カラダの使い方のクセを評価し、日常の負担を軽減する
・動作を整えることで、肩こり・腰痛を根本から予防する
・運動習慣をつくり、自律神経の安定につなげる
といった、生活の質（QOL）を高めるためのアプローチです。
女性の健康検定を通じて、改めて感じたのは、「自分のカラダを知ることは、自分の未来の選択肢を増やすことにつながる」ということでした。
R-bodyでは、今のカラダの状態を丁寧に評価し、“動ける状態”を整えることで、女性がライフステージを軽やかに過ごせるようサポートしていきます。
参考文献
公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会（2024）『女性の健康検定公式テキスト 改訂版』
END：2025.12.23
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店舗情報について
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