テニス肘と呼ばれるものとは?

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市川 彩子Conditioning Coach

こんにちは!
本日のコラムは、「テニス肘」についてお話ししたいと思います。

 

テニス肘=「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と言われます。

物を掴んで持ち上げたり、
タオルを絞る動作で肘の外側に痛みが生じるものです。
また、テニスをしている方に痛みが多いので、
「テニス肘」とも呼ばれています。
(上腕骨は肘から上の骨で、外側上顆は上腕骨外側の骨の部位の名称です)

痛みの原因は、
指先から上腕骨外側上顆にかけてついている
「前腕伸筋群」という筋肉の腱に
炎症が起きてしまっていることが考えられます。

 

前腕伸筋群はいくつかの筋肉の総称で、
手首や指を伸ばす役割を担っています。

 

前腕伸筋群の筋肉について載っているサイトです!
ぜひ合わせてご覧ください。
https://anatomy-yoga.com/forearm-extensor-muscle01/
(「世界一ゆる〜く学ぶ解剖学教室」というサイトですが、
優しいタッチで描かれているので是非他の筋肉も見てみてください!)

 

 

 

ではなぜ炎症が起きるのか?
テニスでの一例を挙げます。

バックハンドストロークでボールを打ち返す際、
手首に掌屈(掌が下を向く動き)の力が働きます。

この力が働くと、
前腕伸筋群に伸ばされる力が加わります。

 

その力に打ち勝つために、
手首を元の位置に戻そうとする力も働きます。
前腕伸筋群が伸ばされながらも、
縮む(元の位置に戻る)動きをしようとした時に
強い負荷が掛かります。
(前腕伸筋群は指先から
上腕骨外側上顆にくっついているので、
手首を掌屈すると伸ばされます。)

 

その強い負荷が何度も繰り返されると
細かい亀裂や、炎症が起きて
痛みに繋がると言われています。

 

ここまでが、テニス肘についてのお話です。

では、痛みが出てしまったらどうするのか?

 

まずは治療をして痛みを取ることが必要です。

痛みを取った後は、
前腕伸筋群に負担を掛けない動き=適切な関節可動域で動作すること
を培うトレーニングをすることが大切です。

 

それは、
胸椎を正しく動かすこと
体幹を安定させて肩関節を正しく動かすこと
肩甲骨を安定させて手首を過剰に使わないこと

など人によって様々な要素が必要になってきます。

 

今の身体の状態を把握し、
何が必要か分かった上でトレーニングをすること、
痛みが出ないようカラダを正しく動かせることが、
痛みの再発予防に繋がっていきます。

 

もしカラダのどこかに痛みが出た場合、
私たちトレーナーにご相談いただけたら幸いです。

 

END:2021.06.17

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