本「面白くて眠れなくなる人体」を読んで
皆様こんにちは!
本日のコラムは松下が担当します。
さて本日は、大手町店フロント前にある数多くの本から一冊、
本を紹介したいと思います!
「面白くて眠れなくなる人体」 著者 坂井建雄 出版元 PHP出版
その中でも、運動に関連するトピックを2つほど!!
①痛みは危険を知らせるサイン
カラダのどこかに痛みがあると、
物事に集中できなくなり、何もやる気が起きません。
できれば味わいたくない感覚です。
しかし、もし痛みを感じなかったら
どのようなことが起こるか想像してみてください。
ケガをしても気づかずに化膿してしまったり・・・
熱いものに触っても何も感じずに大火傷を負ったり・・・
とても危険な事態を招きます。
痛みには、「急性」と「慢性」のものがあります。
急性痛は、異常を知らせるサインとして、
鋭い痛みを感じます。
慢性痛は、危険を知らせるサインとしての意味はなく、
無駄な痛みなので
積極的に取り除く必要があります。
②二足歩行はご馳走を独占するため?
人間の足は、カラダを支える役割があり、
歩行や走行をしてもバランスが崩れないように発達してきました。
また、直立して背骨を真っ直ぐすることで、
重たい頭も少ない力で
バランスよく支えることができています。
そもそも人類が二足歩行を始めたのは、なんのためでしょうか?
長年にわたって人類学者が唱えていたのは
「気候変動で森林が減り、
開けた場所を長距離移動しなければならなくなったために、
効率の良い二足歩行をするようになった」
と言われています。
ところが近頃では、
「貴重な資源を一回でたくさん持ち運ぶために
二足歩行をするようになった」とも言われています。
実際に、野生のチンパンジーに
食べ慣れているアブラヤシというナッツと
普段手に入らない貴重なクーラというナッツを与え、
食べる様子を観察したところ、
アブラヤシのみを与えた時は、仲間で分け合って食べました。
しかし、アブラヤシの中にクーラを少し混ぜると、
両手と口でクーラだけを拾い集め、
二足歩行で仲間から離れて場所を移動したそうです。
また、二足歩行の頻度がアブラヤシの時と比べ、
4倍も多くなっていました。
以上の観察結果も出ていることから、
貴重な資源と認識し確保するために
二足歩行をしたのでは?と言われています。(※諸説あります。)
①のように慢性痛は無駄な痛みとも言っておりますので、
慢性的な肩こりや腰痛は、
「コンディショニング」を通じて早急に改善していきましょう!
また、現在はコロナウイルスの影響で在宅ワークが増え、
外出も控えることが多いため、
二足歩行をする機会が減っているのではないでしょうか。
少しでも二足歩行の機会を増やし、
持ち備えた機能を落とさないようにしていきましょう!
また機会がありましたら、
大手町店の興味深い本などを紹介したいと思います。
それでは、体調にはくれぐれも気をつけお過ごしください。
END:2022.01.28