カラダの硬さを改善するためには?①

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関上 寅之輔上級Conditioning Coach

自分の身体が硬いのではないか?
と気にしている方は多いのではないでしょうか?

今回は、身体の硬さを解決する方法をご説明します!

 



■そもそも身体が硬いとは?

そもそも「身体が硬い」というのは、
どういった状況を指すのでしょうか?


身体が硬い。
という状況を定義するためには、
逆に「硬くない状態」、
つまり、
「正常な可動域を持っている状態」を
定義することができればよいと言えます。

正常の状態よりも関節の動く幅が狭いので、
身体が硬い。という具合です!




■正常な可動域とは?

実は、明確に数字で表せる、
「正常な可動域」は存在しません。

 

我々トレーナーが
一般的な基準として利用している数字の一つに、
日本整形外科学会および
日本リハビリテーション医学会の協議により
1995年に制定された「参考可動域」という数値がありますが、
その名の通り、“正常”可動域ではなく、
“参考”可動域として説明されています。

 

※公益財団法人 日本リハビリテーション医学会の
2022年の発表では下記のような趣旨の説明をしています。

ーーーーー
関節可動域は年齢、性、肢位、個体による変動が大きいので、
正常値は定めず参考可動域として定義した。
関節可動域の異常を判定する場合は、
健側上下肢関節可動域、参考可動域、年齢、性、測定肢位、測定方法などを十分考慮して判定する必要がある。

ーーーーー


つまり、
絶対的に正しい「正常な可動域」という数値は存在せず、
身体を良くする運動や、
治療を行う際に「参考にするべき可動域」というものが存在する。
ということです。


そういった経緯はありますが、
今回はこの「参考可動域」を、
便宜上の「正常な可動域」として定義したいと思います。




■開脚180度は正常な可動域か?

R-bodyのお客様の中でも、身体を柔らかくしたい。
という方が多くいらっしゃいます。


よくお話を聞くのが
「開脚ができないの、でできるようになりたい!」

というご希望です。


では、上述の「参考可動域」では、
どのくらいの開脚ができることが
「正常」とされているのでしょうか?

 

答えは、「90度」なのです!

 

写真のように、180度の開脚は、
バレリーナや、体操選手が競技を行うために
必要な可動域ではありますが、

一般的に健康な日常生活や、
運動を行うために必ずしも必要な可動域では無いのです。

※むしろ過剰な可動域である。
と言えるかもしれません。


もしも皆さんが、
脚を90度開くことができるのであれば、
その時点で十分正常な可動域。と言えるのです。

 

 


■多くの方が陥りがちな勘違い。

たくさんの皆さんとお話する中で、
多くの方が「脚が180度開かないから
(あるいはそれに近い可動域がないから)、
私は身体が硬い。」

と思っていらっしゃるのではないか?と私は感じています。

もしもバレリーナになることが目的であれば、
それはもちろん正しいのですが、
健康的な身体づくりが目的という場合は、
じつは正しくありません。


ここに勘違いがあると、健康になるために、
180度開脚ができるようにトレーニングする。

という、非効率かつ現実的でない
(平均値を大きく超えた目標を目指すことになる)
茨の道を進むことになってしまいます。


こういったケースでは、
「なかなか思うように結果が出ない(180度開脚ができない)」
や、
「脚が開くようになってきたのに、
健康にはならない(例えば、腰痛が改善しないなど。)」

という問題が発生してしまうわけです。

 



身体の硬さを改善するために必要な最初の一歩

身体の硬さを改善するために必要な最初の一歩は、
効果的な現状把握にあります!

 

ぜひ、R-bodyのトレーナーのチェックを受けに来てください!
※会員の皆様は、ぜひトレーナーにご質問ください。

ご自身の身体がどれくらい硬いのか。
その硬さが、皆さんの身体の悩みに、
どのように影響を与えているのか。

スポーツ医・科学の専門家である、
R-bodyのトレーナーがご説明させていただきます!

 

その現状把握が正しく行えないと、
上述のような勘違いが生まれてしまいます。
それでは、身体を良くすることはできないのです。

ご興味のある方は、
ぜひ、R-bodyに体験にいらっしゃってください!

 

ーーーーー
R-body大手町は現在会員受付を実施しておりません。(2023年2月3日現在)
体験は、R-body柏の葉のみ承ることができます。
体験の詳細はこちら!
ーーーーー

 

次回の投稿では、
実際に身体が硬かった場合、
どのように改善させればよいのか?
という部分についてご説明いたします!

 

 

END:2023.02.03

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