なぜ、夜に肩の痛みが起きるのか?
皆さま、こんにちは!
本日のくすり箱は、市橋がお届けします!
夜に肩の痛みで寝れないのですが・・・
そんな経験をお持ちの方が
多くいらっしゃるのではないでしょうか?
いわゆる“夜間痛”という症状ですね。
今回は、この夜間痛が
なぜ起きるのかをご説明します。
まず、確定的な原因は研究段階であり、
現在も様々な研究がなされています。
様々な研究の中でも有力とされている内容を
1つの例として簡単にお話ししたいと思います。
なぜ夜間痛が起きるのか。
その答えは、
「肩峰下滑液包圧(けんぽうかかつえきほうあつ)の増加により
筋肉などが圧迫されて異常をきたしているから」です。
肩という関節ってどんな感じなの?
そんな方は、
以前に肩関節を細かくお伝えしている
弊社西山のコラムをご覧ください!
(肩の関節はどういう構造?)
肩峰下滑液包とは、
肩甲骨と上腕骨の間に位置する袋状の組織です。
肩関節の可動域を増大させるとともに、
肩関節の運動時に
摩擦を減らすための滑液を分泌しています。
肩峰下滑液包圧とは、
この袋状の組織の内部の圧力を指し、
肩関節の正常な機能や
運動に重要な役割を果たしています。
圧が高くなると、
肩関節周囲の筋肉や腱などの組織が
圧迫されることがあり、
肩関節周囲の痛みや
機能障害を引き起こすと言われています。
そもそも、肩のケガがなぜ起きるの?という方は、
以前に細かくお伝えしている
弊社西山のコラムをご覧ください!
(肩について学ぶ〜肩関節の痛みとは〜)
例えば、
肩甲骨と腕の骨が近づきすぎてしまい
(肩のポジションが悪くなり)、
この隙間がなくなってしまうことで
圧力が高まると考えられます。
つまり、
夜間痛のメカニズムは、
夜になると肩のポジションが悪くなり、
肩峰下滑液包圧が増加することで痛みが出現する。
ということなんですね。
では、
なぜ夜になると肩のポジションが悪くなり、
痛みが増すのか。
それは、寝るからです。
すなわち、姿勢(体勢)が関係しています。
どんな姿勢で圧力が上昇するのかというと、
1位:痛い肩を下にした横向き姿勢
2位:仰向け
3位:立位
という研究報告があります。(山本ら,2003)
普段の生活では立っていますよね。
立っているときは、
重力によって腕の骨が下に下がるため、
肩甲骨との間に隙間ができますね。
ですが、
横向きや仰向けの姿勢では、
特にケガをしている人は
肩のポジションが崩れやすくなるため
肩甲骨と腕の骨の間の隙間がなくなり、
圧力が高くなってしまいます。
なので、
一般的には寝る時の姿勢に
アドバイスをすることが多いのは
こういった理由があるからなのです。
ですが、
根本的に夜間痛に見舞われないようにするためには、
肩のケガをしないようにすることが重要です。
肩をケガしないようにするためには、
肩のコンディションを
日頃から整えておく必要があります。
つまり、
「R-bodyする」を日常に。
ということがとても大切ですね!
ケガをしないために、
怪我の再発を予防するために
コンディショニングをしていきましょう!
参考文献
・腱板断裂患者の夜間痛について -アンケート調査ならびに肩峰下滑液包の圧測定-
・腱板断裂患者の夜間痛 について-術前・術後の肩峰下滑液包圧の変化-
END:2023.03.21
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