神経筋効率とは② 〜神経筋効率から考えるエクササイズ実施の順番の重要性〜

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髙田 章史上級Conditioning Coach

以前にも書かせていただきました神経筋効率についてですが、
今回はその第2弾をお届けいたします。

 

神経筋効率については、こちらをご覧ください。

 

前回はラットプルダウンの動作を用いてお伝えしましたが、今回はスクワットを用いて解説させていただきます。

 

スクワット動作において、股関節が曲がったところから伸ばす際の主働筋(メインに働く筋肉)は、人体の中でも1、2位を争う体積を誇る「大臀筋(だいでんきん)」です。

 

この時の協働筋(主働筋の役割を助ける筋肉)はハムストリングス(もも裏の筋肉)となります。(下図参照)

しかしながら、この股関節を伸ばす局面の中で、主働筋である大臀筋がうまく仕事をしてくれないと、協働筋であるハムストリングスが主働筋の働きを担うように頑張り始めます。

 

このような状況を「協働筋支配(きょうどうきんしはい)」と言います。

 

協働筋が優位に働くことで、神経筋効率の良い動作パターンが崩れ、ある一定の組織に対する過負荷が増えることにより、怪我のリスクが高まります。

 

このようなケースの場合、事前に主働筋である大臀筋をブリッジ(下図参照)のようなエクササイズで活性化させ、働きやすい環境を作っておくことが効果的です。

 

また、更に言うと主働筋である大臀筋が働かなくなってしまった原因は、
拮抗筋(主働筋の反対の作用を持つ筋肉)の過緊張が原因かもしれません。

 

そのため、大臀筋を収縮させて拮抗筋である腸腰筋を抑制させる(相反抑制と言います)ような
アクティブストレッチを事前に行っておくことは、後に行うスクワットのような全身運動の神経筋効率を高める上でとても有効なエクササイズであると言えます。(下図参照)

R-body会員様であれば、よく実施されているようなエクササイズですが、
実は裏側の理論はかなり深く、コース料理のように順番が重要ということですね!

 

カラダって奥深いから面白い!
次回もお楽しみに!

 

END:2024.10.15

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