フィジカルリテラシーとは?~身体を動かす能力と心の大切さ~

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宮山 卓也上級Conditioning Coach

こんにちは!R-bodyの宮山です。
早速ですが「フィジカルリテラシー」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、「身体を動かす能力」と「それを使いこなす自信や意欲」を指します。
もともとは英国の教育学者マーガレット・ホワイトヘッドによって提唱され、世界的に注目されるようになりました。
この考え方は、スポーツのスキルを身に付けるだけではなく、身体を動かす楽しさや健康を大切にする心を育むことに重きを置いています。

 

フィジカルリテラシーの基本は、「身体を動かす能力」「身体を使う楽しさ」「自信」「社会的つながり」の4つの柱に基づいています。
たとえば、子どもがボールを投げたり、走り回ったりする経験は、身体を動かす基礎的なスキルを磨くチャンスになります。
そして、それを楽しむことで「またやりたい」と思う気持ちが育ちます。
この一連のプロセスが、フィジカルリテラシーを高める第一歩なのです。

大人にとっても同じことが言えます。新しいスポーツに挑戦したり、友達とウォーキングを楽しんだりすることで、自分の身体の可能性に気付き、それを使う喜びを得られます。
実際、フィジカルリテラシーは運動能力だけでなく、日常生活の質や心理的な健康にも深く関わっています。

 

「身体を動かすのは苦手」と思う人もいるかもしれませんが、このフィジカルリテラシーという考え方は、単に身体を動かす能力ということだけではなく、身体を適切に動かすことができる能力であったり、身体活動において他社と協力することができるか(何か重いものを誰かと一緒に持つ、運ぶなど)、ということも含まれていますので、スポーツをするしないに関わらず、全人類に必要な能力として考えられます。

 

フィジカルリテラシーを上げることは、コンディショニングと非常に関わりが深いと思います。
R-bodyが提唱しているコンディショニングはそもそも日常生活の土台に位置づけており、日常生活をケガや痛みなく過ごすための身体づくりとしています。
これはまさにフィジカルリテラシーを高める行動の一つだと言えますね。

コンディショニングを継続することで「あ、今背中が丸まって姿勢が悪くなっているな。
しっかりと胸を張って、けれども腰は反らずに立とう。」などと自分の身体を客観視できかつそれを直せるということは、とてもフィジカルリテラシーが高いと言えるのではないでしょうか。

 

R-bodyのコンディショニングを継続されている方は、そんな方が多いのではないかと思います。
こういった能力はなるべく早い年代から身につけていく必要がある、という動きもあるようです。

 

子どもの運動不足が問題視される中、オーストラリアでは16歳未満の子どもがによるSNSの利用が禁止する法律が可決されました。
こういった風潮が後押しして徐々にフィジカルリテラシーを高める流れも世界的に大きくなってきたらと思います。

 

日々のコンディショニングエクササイズ中に、「フィジカルリテラシー」も高めているんだ、と捉えて運動を続けてみてはいかがでしょうか。

 

END:2024.12.13

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