ストレスがカラダに与える影響②
日照時間とストレス:ホルモン分泌に与える影響
日照時間とストレスの関係は、私たちの身体と心の健康を考える上で重要なテーマです。
太陽光は、セロトニンやエンドルフィンといったホルモン分泌に影響を与え、気分やストレスレベルを左右します。
今回は、日光がどのように私たちの体内のホルモンに作用するかを専門的に解説し、予防対策としての食事についても触れます。
日照時間がホルモン合成に悪影響を与える理由
日照時間の不足は、体内のホルモン合成や調整に深刻な影響を及ぼします。
具体的には以下の理由が挙げられます。
- セロトニン合成の低下
日照時間が短くなると、脳内でのセロトニン合成が抑制され、幸福感や安定した気分を保つための神経伝達が妨げられます。
特に冬季や日照時間が少ない地域では、季節性情動障害(SAD)と言われる不安感や抑うつ症状が多く見られるのはこの理由によります。
- ビタミンD生成の不足
紫外線B(UVB)を浴びることで皮膚で生成されるビタミンDは、エンドルフィンやセロトニンの分泌に間接的に寄与します。
日照不足によりビタミンD生成が抑制されると、これらのホルモン分泌も低下し、気分や免疫力に悪影響を与える可能性があります。
- メラトニンリズムの乱れ
日中の明るい光が少ないと、メラトニン分泌のタイミングが乱れ、夜間に十分な眠気を感じられなくなります。
結果として、睡眠の質が低下し、翌日のストレス耐性やホルモンバランスが悪化します。
- ノルアドレナリンとコルチゾールの過剰分泌
日光不足はストレスホルモンであるコルチゾールやノルアドレナリンの過剰分泌を引き起こすことがあります。
これは、体が「危機的状況」と判断し、適応反応を強化しようとするためです。
しかし、長期的な過剰分泌は、不安感や慢性的な疲労感を引き起こします。
日照時間不足を補うための予防策
- 日光浴
太陽光を浴びることで、セロトニン分泌を促進し、概日リズムを整えることができます。
- 運動の活用
適度な運動はエンドルフィン分泌を補完する役割を果たします。
屋内での運動でも効果がありますが、可能であれば自然光を浴びながら行うのが理想的です。
- 食事でのサポート
ホルモン合成を助ける栄養素を意識的に摂取することで、日照不足による影響を軽減できます。
セロトニン促進:トリプトファンを含む食品(バナナ、ナッツ、乳製品)
ビタミンD供給:鮭、マグロ、強化牛乳、卵黄、キノコ類
まとめ
日照時間がホルモン合成に与える悪影響は、セロトニン、エンドルフィン、メラトニンなどのホルモン分泌が低下することで現れます。
この結果、気分の低下、ストレス耐性の弱化、睡眠障害など、心身のバランスに悪影響が及びます。
日光を浴びる機会が少ない場合でも、日光浴や運動、栄養素を意識した食事を取り入れることで、これらの影響を軽減することが可能です。
毎日の生活に光と栄養のケアを取り入れ、心身の健康を維持しましょう。
END:2024.12.27
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