関節についてちょっとだけ詳しくなれるー膝関節編ー

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市橋 洋大Conditioning Coach

今回は、市橋が担当いたします!

痛みや不調をきっかけにカラダの構造や機能について少し気になってはいるけども、難しいな。と思った経験はないでしょうか。

 

今回は、膝関節について、よくある内容からもうちょっとだけ詳しくなれる知識をお届けしたいと思います。

 

*膝関節の構造について
過去に西山コーチが膝関節の構造をコラムに掲載していますので、こちらからご覧ください!

そこに加えて、関節軟骨、関節包、滑膜といった組織を本編ではご紹介します。

 

*関節軟骨とは?
骨の端である関節面を覆っているのが関節軟骨です。
関節軟骨は、ジェル状の物質で、約70~80%が水でできており、血管や神経がない代わりに滑膜から出ている滑液によって栄養供給されているんです。
骨は硬いものなのでそのまま動くとこすれてしまうため、関節軟骨が骨の表面を守り、衝撃を和らげることで、骨同士が滑らかに動き、傷つかないようにしています。

 

歩行やランニング動作により断続的に関節軟骨が圧迫されると、栄養成分がその「ポンプ動作」により循環するようなシステムになっています。
例えば、立ったままの姿勢をしばらく続けるような継続的な負荷では、吸収することなく圧迫され続けます。
このような継続的な圧迫は、軟骨の厚みを40%までも減少させると言われています。

 

*関節包とは?
関節は、2層の袋状の膜で囲われています。その内側の膜は滑膜と言います。
関節包は関節(骨と骨のつなぎめ)を包み込むように骨に付着し、その付近には非常に多くの毛細血管があります。
また、関節包には、神経線維も数多くあると言われています。

 

*滑膜とは?
滑膜は、関節包の内側でさらに2つの異なった層を構成しています。
内側は「滑液」を分泌し、外層はコラーゲンと脂肪からできています。
その滑膜からは、関節液が作り出されます。


関節液の役割は大きく2つあり、
①軟骨同士がスムーズに動くための潤滑油
②関節軟骨の栄養補給

この滑膜が何らかの原因で炎症を起こすと、過剰に関節液を作ってしまい、俗に言う「膝に水が溜まる」という現象が起きます。

 

R-bodyでは、自分の悩みや不調に対して必要なカラダの構造や機能を学びながらトレーニングを行うことで、効果的かつ効率的な運動方法を習得することができます!

興味がある方は、ぜひお問合せください!

 

参考:柔軟性の科学 マイケル J. オルター(著) 、山本利春(監訳)

 

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