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一息つこう 〜呼吸について〜

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玉木 理菜

まずは、ひと呼吸。

いま、この文章を読みながら ー吸って、吐いて。
呼吸はいつもそばにあるのに、つい意識から外れがちです。

R-bodyのトレーニングでも最初に出てくる「呼吸」。
なんとなく大切だと感じていても、実際に“どんな良さがあるのか”までは意識しきれていないかもしれません。
この記事を読んだ後は、いつもの呼吸が少しちがう意識で行えるはずです。

 

そもそも呼吸の役割とは

呼吸は、酸素を取り入れて二酸化炭素を吐き出す生命維持の最前線。
取り込まれた酸素は血液中のヘモグロビンに運ばれ、細胞でATP(エネルギー)になります。
吐く息に含まれる二酸化炭素は、体内の酸塩基バランス(pH)を保つ役割も担っています。

そして、呼吸のテンポや深さは自律神経ともつながっています。
ゆっくりとした呼吸、とくに“長めの吐く息”は迷走神経を介して副交感神経を優位に。
心拍・血圧・コルチゾール(ストレスホルモン)が落ち着きやすくなります。
まずは「吐き切る→1拍待つ→自然に入る」。
このシンプルな流れが、カラダと心のスイッチを静かに切り替えてくれます。

 

 呼吸のいい効果

呼吸のメリットを一言でいえば、カラダと心を「落ち着きやすい状態」に整えてくれることです。
ゆっくり吐いて吸うだけで、内側のスイッチが静かに切り替わります。

 

気分・ストレスが落ち着く :
1日5分ほどの“吐く息を長め”の呼吸でも、気分が軽くなったという研究があります(RCT/PMC)。
短い時間でも、今ここに意識が戻りやすくなります。

血圧・ホルモンが整いやすい :
ゆっくり深い呼吸は、血圧やコルチゾール(ストレスホルモン)が少し下がる傾向が示されています(NCCIH)。
緊張が高ぶった時のクールダウンに役立ちます。

自律神経バランスがととのう:
呼吸に合わせて心拍のゆらぎ(HRV)が高まり、副交感神経が働きやすくなります。
落ち着きやすい身体環境ができることで、集中・睡眠・回復の流れがスムーズになります。

 

 ヨガで気づいた“呼吸の大切さ”

2か月ほど前からヨガを始めました。
自分のカラダと呼吸に意識を向けることで、これまで見落としていた脊柱回旋の左右差に気づけるように。
ヨガでは鼻から吸って鼻から吐きますが、1回の呼吸を“丁寧に深く”行うことを、これまで正面からやってこなかったのだなと実感しました。
毎日カラダを動かしているつもりでも、初回レッスンの翌日は呼吸をたくさんしたせいか、うっすら腹筋が筋肉痛に(笑)。
最初の一息が整うだけで、その後のエクササイズの入り方や姿勢の感覚が変わり、動き全体がやさしく、そして確かになっていく

ーそんな体験を重ねています。

 

息がつまったら、一息つこう

忙しい毎日だと、呼吸に意識を向ける時間はつい後回しに。
でも、呼吸は生命活動の要であり、メンタルを整えてくれる相棒でもあります。
息がつまったときは、少し立ち止まって一息。
それだけで、次の一歩が軽くなります。

 

END:2025.10.31 

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