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『言語化』の正体

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松浦 秀和

皆さんこんにちは!
本日のコラムは松浦が担当させていただきます!

 

早速ですが、みなさんは「言語化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 

最近、いろんな分野で注目されているこの「言語化」というスキル。
実は、パーソナルコンディショニングを受けるうえでも、とても大切な役割を果たしています。

上記の画像も今年度入社のルーキー2人が課題や目標についてお互い言語化しているシーンです。

 

そもそも言語化とは、「自分が感じていることや考えていることを、言葉にして表現する」こと。
僕が最近見た動画では、言語化とは「明確にすること」だと言っていました。

 

簡単そうに聞こえるかもしれませんが、実際にやってみると、意外と難しいものです。
たとえばトレーニング中に、「なんとなくきつい」「ちょっと違和感がある」という感覚はあっても、それを「どこが」「どんな風に」きついのか、細かく言葉で表すのはなかなか難しい。
ですが、ここにしっかり向き合えるかどうかが、コンディショニングの質を大きく左右します。

 

では、なぜ言語化がそんなに大切なのでしょうか。
普段のコンディショニングがより充実したものとなるよう、今回は2つの理由をもとに説明させていただきます!

 

1つ目の理由は、「自分の身体の状態を正しく把握できるようになるから」です。
身体の感覚をぼんやりとしたままにしていると、無理をして痛めてしまったり、効果的なフォームを身につけられなかったりします。
自分の感じた違和感や感覚を言葉にできるようになると、より早く、自分に合った動きにたどり着くことができる。

 

たとえば「膝に違和感がある」と感じた時に、それを「膝の内側に痛みがある」「曲げたときにだけ違和感が出る」と言語化できれば、トレーナーはフォームのどこに問題があるかをすぐに見つけ、適切な修正を加えられます。

結果として、より安全に、より効率的に身体を整えていくことができるのです。

 

2つ目の理由は、「意識が変わるから」です。
ただ言われたとおりに動くだけでは、体の使い方はなかなか身につきません。

ですが、「今、自分はどこに力を入れているか」「どこに負荷を感じているか」を意識して言葉にしていくと、脳がその動きをしっかり認識し、身体に定着させやすくなります。

コンディショニングは、単なる筋トレやストレッチとは違います。

自分の体を知り、コントロールする力を養う作業です。
そのためには、受け身ではなく、自分から身体に意識を向けていくことが不可欠なのです。

ここで、パーソナルコンディショニング時に私たちコーチが気をつけている「言語化」のサポートについて、少し紹介します。

まず、トレーニング中は「どうですか?」だけでは終わらせません。
「今、どこに力が入っている感覚がありますか?」「動かしにくいのは、どのあたりですか?」と、できるだけ具体的に質問します。

 

また、クライアントがうまく言葉にできない時も、焦らせることはありません。
「例えば、太ももの前側?後ろ側?」「突っ張る感じ?それともズキズキする感じ?」など、選択肢を提示しながら、一緒に感覚を探っていきます。

 

これを繰り返していくうちに、自然と自分の体に向き合う言葉を持てるようになっていきます。

また、言語化は正解を求めるものではありません。
「違うことを言ってしまったらどうしよう」「変なことを言ったら恥ずかしい」と思う必要はまったくありません。

大切なのは、今感じていることを、自分なりに素直に表現すること。
それをコーチが受け取り、必要なフィードバックを返すことで、少しずつ感覚の解像度を高めていく。
これが、コンディショニングの大事なプロセスの一つだと考えています。

 

ぜひ「動ける体を手に入れる」だけでなく、「自分の体の声を聞ける力」を育てることも目標にしてみてください。
そのための第一歩が、言語化です。
最初はうまく言葉にできなくても大丈夫です!
感じたことを少しずつでも言葉にしていくことが、必ず自分自身の力になります。

 

私たちコーチもみなさんと一緒に、一つ一つの感覚を大切にしながらサポートしていきます。
カラダと心がつながる瞬間を、ぜひ一緒に味わいましょう!

 

END:2025.05.13

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