膝の関節はどういう構造?
皆さん、膝の痛みで困っていませんか?
年齢・性別関係無く、
少なからず膝の痛みを経験したことがあるのでは無いでしょうか。
膝関節の痛みで困っている方に、
「なぜ、自分は膝が痛くなるのか?」
「この動きをするから、膝のこの部分が痛くなりやすいのか!」
など、膝の関節に関して学びを提供します。
今回は痛みの原因の前に、
膝とは何か?
どのような動きが正常なのか?
というところを簡単に説明させて頂きます。
膝関節といっても関節が2つあります。
1.太ももの骨(以下:大腿骨 だいたいこつ)と
すねの骨(以下:脛骨 けいこつ)からなる脛骨大腿関節
2.大腿骨とお皿(以下:膝蓋骨 しつがいこつ)からなる膝蓋大腿関節
膝を構成する骨は大腿骨・膝蓋骨・脛骨・腓骨の4つです。
膝関節は大腿骨の凸面と脛骨の平面で構成されているため、
靭帯・関節を包む膜(以下:関節包)と半月板、筋肉によって安定性を得ています。
膝関節をまたぐ筋肉は
大腿四頭筋、ハムストリングス、薄筋、膝窩筋、縫工筋、腓腹筋、大腿筋膜張筋があります。
これらの筋は膝関節を動かすのはもちろんですが、
膝関節を安定させる仕事があります。
膝関節をまたぐ筋肉の約2/3は股関節・膝関節を跨いでいるため、
股関節・足関節の位置の影響を受けやすいです。
靭帯とは関節を跨ぎ、過度な運動から関節を防御するための組織です。
膝関節にも靱帯が多数存在していますが、
代表例としては前十字靭帯・後十字靭帯・側副靭帯です。
半月板の主な機能は脛骨大腿関節での圧力の分散、
運動中の関節安定化です。
膝関節の動きは、
脛骨大腿関節の運動は、曲げ(以下:屈曲)伸ばし(以下:伸展)と
捻る(以下:外へ捻る際は外旋、内へ捻る際は内旋)動きです。
屈伸の動きは、一般的に健全な膝関節であれば
屈曲130°~150°、伸展は0°~10°です。
回旋の動きは膝屈曲位で生じやすく、
膝関節が完全伸展すると回旋は最大限に制限されます。
大腿骨は屈曲・伸展の際に、
膝が軸で動けるように滑りと転がりの運動を行います。
可動性が不十分な膝はこれらの動きが出にくいことで、
膝の詰まり感や違和感につながるとも言われています。
膝蓋大腿関節は上下運動が中心に起こります。
この動きが生じないことにより、膝前面の突っ張り感が出やすいです。
膝関節というと脛骨大腿関節をイメージされやすいですが、
膝蓋大腿関節も重要な関節です。
膝関節の構造と動きを理解することで、
基本から逸脱した動きがどのような動きかを理解することができ、
膝関節の痛みを出現させないための
コンディショニングに繋がる可能性があります。
ぜひ皆様も自分の膝が
どのような動きをしているかを確認してみてください。
日常生活・トレーニングの中で、
楽しく体のことを学んでいきましょう!
何か気になる点がありましたら、
いつでも声をかけてください!
全力でサポートします。
次回も乞うご期待!!
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END:2020.08.07
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