肩の関節はどういう構造?
皆さん、肩の痛みで困っていませんか?
「四十肩・五十肩だから時間が経てば良くなるよ!」
「歳のせいだからな〜」
と感じている方も居るのではないでしょうか。
肩関節の痛みで困っている方に、
「なぜ、自分は肩が痛くなるのか?」
「この部分が動きにくいから、肩が痛くなりやすいのか!!」
など、肩の関節に関して学びをお伝えします。
今回は痛みの原因の前に、
肩とは何か!
どのような動きが正常なのか!
というところを簡単に説明させて頂きます。
肩の動きに関与する骨は多数あります。
・胸骨(胸の骨)
・鎖骨
・肋骨(あばら骨)
・上腕骨(二の腕の骨)
・肩甲骨
さらに、
肩関節といっても関節が5つあります。
関節の中にも、
解剖学的関節と機能的関節というものがあります。
解剖学的関節とは、
関節包と言われる、
関節を包む膜や軟骨などの組織で覆われている部分。
機能的関節とは、
関節包のような、
関節を構成する組織が無いが、
機能的に関節のような役割をしている隙間の部分。
肩甲上腕関節:肩甲骨と上腕骨(二の腕の骨)からなる関節
肩鎖関節:肩甲骨と鎖骨からなる関節
胸鎖関節;胸骨(胸の骨)と鎖骨からなる関節
肩甲胸郭関節:肩甲骨と肋骨(あばら骨)の隙間
第2肩関節:肩甲骨と上腕骨の隙間
解剖学的関節は筋肉・関節包・靭帯などにより安定性を確保されています。
肩甲上腕関節(いわゆる肩関節)の大きな特徴は、
身体の中で最も可動性が大きい関節です。
そのため、
肩関節の脱臼は他の関節と比べると
高頻度で起こりやすいです。
では、なぜ肩の関節は脱臼がしやすいのでしょうか。
それは、関節の構造の問題なのです。
股関節と比べてみると、
関節のボール(骨頭)が受け皿(臼蓋(キュウガイ))に
入っている面積が顕著に少なく、
見るからに肩の関節は不安定そうです。
このことから、肩の関節は骨での安定性が乏しく、
その他の組織で安定性を確保しなくてはいけない組織です。
ですので、
肩の動かし方が悪かったりすると、
他の関節と比べて関節の周りの組織が
傷みやすい関節なのです。
では、
理想の肩関節の動かし方はどのようなことなのでしょうか。
キーポイントは姿勢と
肩甲上腕リズム(肩甲骨と上腕骨の連動)とです。
まず姿勢に関してです。
そもそも、肩関節屈曲(バンザイ動作)は、
頭の上(肩屈曲180°)まで行えるのが正常と言われています。
その内訳は、
肩甲上腕関節の屈曲が約160°、
肩甲骨の後傾(後ろ側への傾き)が約12°
胸椎(背骨の胸の位置)の伸展(伸び)が約8°
と言われています。
ですので、猫背で胸椎が伸びにくい人は、
そもそも肩が真上まで上げにくい構造となってしまいます。
次に肩甲上腕リズムとは、
肩関節屈曲動作に伴い、
肩甲骨も連動して動くことを言います。
肩関節屈曲は上腕骨の動きと肩甲骨の動きが
2:1で動くと言われています。
このリズムが破綻すると
肩関節に詰り感や痛みが出やすいと言われています。
肩関節の動きを自分自身で確認することは難しいですが、
トレーニングの中で意識してみると
違った発見があるかもしれないですね。
ぜひ皆様も自分の肩が
どのような動きをしているかを確認してみてください。
日常生活・トレーニングの中で、
楽しく体のことを学んでいきましょう!!
何か、気になる点がありましたら、
いつでも声をかけてください!
全力でサポートします。
次回も乞うご期待!!
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END:2020.10.06
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