自律神経〜命を支える仕組み②〜

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山口 和希Conditioning Coach

みなさん、こんにちは。
R-bodyの山口です。

過ぎ行く春が惜しまれる頃となりましたが、
いかがお過ごしでしょうか。

少し前ですが、3月に梅の花を見に行きました。
早朝の清々しい空気と太陽光で心もカラダもスッキリ。
記念ショットです。

 

今回は自律神経生理学シリーズの
交感神経、副交感神経についてになります。

前回のコラムはこちら

 

【交感神経】
逃げたり、闘ったりする緊急事態の時は
カラダと心が活発になり優位にはたらきます。
たとえば、
運動をしているときは心臓の鼓動が速くなったり
血圧が上がったりするかと思います。
それ以外にも以下のようなはたらきがあります。

 ・散瞳
・気管支拡張
・心機能増大
・血糖増加
・発汗
・消化を抑制
・排便、排尿を抑制

 

瞳孔が散大すると、
相手をよく見ることができ、
気管支は拡張して呼吸が容易になる。
また、逃げるときに足が滑っては大変ですよね。
そのため、
足底の汗腺から汗が分泌されます。
このように交感神経が優位になると
緊急事態に対処しやすい生体の状況が作られます。

 

【副交感神経】
副交感神経は、
カラダと心が「お休みモード」のときに
優位にはたらきます。
リラックスしているとき、
カラダの力が抜けて脈がゆっくりになるのはこのためです。
それ以外にも以下のようなはたらきがあります。

・脳血管を拡張させる
・瞳孔を収縮させる
・気管支を収縮させる
・心拍数を減らす
・消化を促進する
・排便、排尿を促進する

 

ご飯を食べた後、
すぐに運動をしてお腹が痛くなった経験は
誰しもあるかと思います。
運動によって交感神経活動が優位になり、
消化が抑制されてしまうので
そのような現象になっていたのです。

私も何度その経験をしたことか・・・
いい思い出です。

 

したがって、
食事中や食後はリラックスした状態であれば、
消化吸収は滞りなく進み
体内でエネルギーや栄養源が蓄えられます。
南欧でのシエスタという大人の昼寝の時間は、
実に生体の生理機能に適した習慣であるということですね。

 

ここで重要なポイントは、
交感神経と副交感神経は相反的であることが多く、
拮抗支配であるということです。

 

交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ。
これら2つの神経は24時間365日働いており、
どちらか一方だけのスイッチが入っている訳ではありません。
お互いが天秤のように
バランスを取りながらはたらくことによって、
カラダの状態を良いコンディションに保っています。 

 

なので、
どちらかに傾きすぎないように
適度な運動や休息で自律神経を整えていきましょう!

 

次回は、
自律神経シリーズの気道や呼吸との関係性についてです。
乞うご期待!

 

優しい自律神経生理学〜命を支える仕組み 鈴木侑子【編著】

 

END:2023.04.28

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