自律神経〜命を支える仕組み③〜

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山口 和希Conditioning Coach

みなさん、こんにちは。

 

R-bodyの山口です。
九月に入っても、
夏を思わせるような暑い毎日が続いておりますが、
皆様お変わりありませんでしょうか。

先日、蒸し暑さに溶けるような汗を拭いながら、
根津美術館へ庭園を見に行きました。

青空と緑のコントラストが
とても素敵で心が穏やかになりました。

 

記念ショットです。

 

今回は自律神経シリーズの
気道や呼吸との関係性についてになります。

 

【気道について】
気道は、外気と肺をつなぐ空気の通り道です。
鼻腔、咽頭、喉頭、気管からなります。

『鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある』
この言葉の通り、
口から呼吸をすることによるデメリットはたくさんあります。

・歯並びの悪化
・風邪やアレルギー
・喘息  etc・・・

 

そのため、
呼吸を正常に保つためにも
常時鼻呼吸で生活することが非常に大事になります。

私は万年口呼吸で悩んできましたが、
鼻呼吸を日常化することにより
鼻炎の解消や歯並びも変わってきました。
今も絶賛トレーニング中です!

 

口元だけトレーニングするのではなく、
胸椎(背骨の上の部分)をしっかりと動かすことが
非常に重要になります。
猫背で首が前に出た状態だと、
口が開きやすくなり鼻呼吸が難しくなります。

けん玉のように土台の上に
頭がしっかりと乗るようなイメージを持った状態での
鼻呼吸が根本の改善になります。

以下のメニューを鼻呼吸を意識しながら実施してみてください!

上記のように気道を
しっかりと機能させることにより
呼吸の質も向上します。

 

【呼吸の仕組み】
呼吸は酸素を用いて、
生きるためのエネルギーを得る手段です。
酸素を使ってろうそくの日が燃えるように、
体内でも酸素によって
大きなエネルギーが作られています。

エネルギーが作られる際には
二酸化炭素も同時に生成され、
これが体内に溜まると
血液が酸性に傾いてしまい危険な状態になるため、
二酸化炭素は絶えず呼気として
体外に排出される必要があります。

口呼吸により息の吸いすぎで、
息をしっかりと吐けていないと、
免疫力の低下や疲労感や
脱力感といった症状を感じやすくなります。

 

体内の酸素飽和濃度は
正常で96%以上あるので、
鼻呼吸で呼吸量を制限して
しっかり息を吐くことが大切になります。

 

通常は、
産声を上げてから死ぬまでの瞬間まで、
呼吸は無意識のうちに
一定のリズムで調整されている。
寝ている間にも呼吸が継続されるのは、
呼吸に関連する筋肉の活動が
呼吸中枢によって自動的に支配されるためです。

 

ですが、
呼吸筋は自律神経ではなく
運動神経の支配下にあるため、
他の内臓の筋肉と異なり、
その活動をある程度意思によって
調節することができます。

そのため、
乱れた呼吸のパターンになっている方は、
トレーニングによって改善することもできます。

 

呼吸のトレーニングを1つご紹介します。
仰向けになり膝を曲げた状態で、
お腹と胸に手を置き、
息を吐き切ったところから
10秒かけて吸う
→10秒かけて吐く
→10秒止める

2〜4分繰り返します。

ポイントは
過剰に力が入らないようにすることです。

苦しく感じる場合は
秒数を減らして実施してみてください。

 

次回は、
自律神経シリーズの心臓と血管についてです。
乞うご期待!

 

 

優しい自律神経生理学〜命を支える仕組み 鈴木侑子【編著】

 

END:2023.09.01

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