学校法人三幸学園様と産学連携活動:トレーナー専門学校でのコンディショニングセミナー②
酒井 正洋Conditioning Coach
みなさん、こんにちは!
今回の担当は酒井です。
前回のコラム(学校法人三幸学園様と産学連携活動:トレーナー専門学校でのコンディショニングセミナー①)の続きで、R-bodyと学校法人三幸学園様との産学連携に関しての活動の一部をご紹介します。
学生の皆さんが卒業と同時に即戦力となるトレーナーとなれるように、1年生では「機能解剖セミナー」、2年生では「コンディショニングコーチ養成コース」の開催をしています。
今回は2年生での取り組みをご紹介いたします。
2年生で受けるカリキュラム「コンディショニングコーチ養成コース」では、コンディショニング指導ができるようになるための「指導の土台となる型」の習得を目指した実践指導学習を行います。
「指導の土台となる型」を習得できるカリキュラム(コンディショニングコーチ養成コース)
https://r-body.com/course/basic/
学生の皆さんと接する中で、このような声をよく聞くことがあります。
「学んだ解剖学や理論を、実際にどう現場で活かせるのかわからないです。」
「将来、本当に現場で通用するのかちょっと不安です…」
「どんなトレーナーになれば必要とされるのかまだイメージが見えないです。」
みんな意欲はあるのですが、「自信が持てない。」「学びと現場(将来)の間にギャップがある。」
そういった感情をいただいている学生もいるかもしれませんが、この“教育と現場の隙間”を埋めるのが、コンディショニングコーチ養成コース(R-body ACADEMY)になります。
では、コンディショニングコーチ養成コースを受けて、コンディショニング指導ができるようになるための「指導の土台となる型」の習得できるとは・・・
例えば、授業では膝の痛みが起こるメカニズムについて学ぶことができます。
しかし、実際の現場では膝の痛みが起きるメカニズムの知識だけでは不十分です。
「なぜ、膝の痛みが出てしまうのか?」
その根本の原因を見つけること、そしてその問題となっている原因を改善して、膝の痛みが再発しないようにする(予防)までの知識、指導技術も必要になるのです。
以下のようなしゃがむ動作(スクワット)をする時に、膝に痛みが出てしまう人がいた場合。
膝の痛みが出る動作(スクワット)
膝の痛みが出ない動作(スクワット)
痛みを引き起こしている原因の一つとして、この動作を行うことでももの前の筋肉(大腿四頭筋)に過剰に負荷がかかってしまい、大腿四頭筋の付着している膝(膝蓋骨を通って、脛骨粗面に付着)に負担がかかることで、膝に痛みを誘発している可能性があります。
まず痛みがある患部に関しては、治療のアプローチが必要です。
ただし、治療だけで終わってしまうと、同じ動作を繰り返すとまた膝の痛みが引き起こされることが考えられます。
そうです、痛みの根本原因(不良動作)を改善させないといけないのです。
この場合、「なぜ、ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に過剰に負荷がかかってしまうことが起きているのか?」その根本原因も考える必要があるのです。
もしかしたら、、、
しゃがむ動作(スクワット)をする時に、股関節を折りたたむ動作(股関節屈曲)が正しくできないことで、膝関節を必要以上に動かさなければならず、
結果上記のような痛みが起きていることも考えられるのです。
このように、痛みの根本原因を理解するために「機能的動作の原理原則」を学ぶことがとても重要になります。
「機能的動作の原理原則」は、人が機能的な動作を行うために必要なことを体系立ててまとめたもので、「重力、モビリティ・スタビリティ、運動連鎖、3面運動、力の吸収と発揮」といった普遍的なルールを頭に入れながら動作を見ることで、痛みを引き起こしてしまっている根本原因を見つけられるようになるのです。
しかし、痛みを引き起こしている根本原因を見つけられたとしても、その動作を正しく導けないと、また痛みを引き起こしてしまう可能性があります。
そこで重要なのは、正しい動作に導くコーチング力(指導力)です。
痛みのない動作を習得するには、クライアントが自分の力で正しい動作を行えるように、コーチング力が重要になるのです。
次回は、このコーチング力についてお伝えいたします。
END:2025.07.25
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